俺得修学旅行54話

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この私を抱きなさい(2)

 

「え、死んでた!?」

 

那由華は伊賀が気を失っていた間に起きた
出来事を簡単に説明した。

 

「正確に言うと、野狐が勇太君の意識の中に溶け込み、肉体と意識を一時的につないでいる状態。つまり狐が耐えていられる時間があなたの寿命というわけ。」

 

「い、一体どれくらい・・・?」

 

息を飲んで、伊賀がおそるおそる訊くと・・・。

 

「余命24時間。」

 

「!!」

 

 

 

このままでは明日にも死んでしまうという事実に、
伊賀は立ち尽くし、体は震えてしまっていた。

 

「だが・・・。」

 

那由華はキツネが言っていたことを説明する。

 

もし、公式神となれたなら伊賀を完全に生き返らせることができるらしい。

 

__キツネが公式神になるためにはあと一人、処女をささげてもらう必要がある。すでに伊賀に処女を捧げた女性はこの女子校にはたくさんいるのだが、現在まだ処女で、伊賀の周りにいる女性が、キツネへの生贄となってもらう必要がある。

 

 

それはつまり・・・

 

 

「私の処女を、君の命との交換条件に提示した。」

 

「っ!?」

 

「この私を抱きなさい、勇太君!」

 

 

 

 

 

・・・・・二人は露天風呂の脱衣所に向かった。

 

「え・・・っと。つ、つまりそうするコトで俺の中の狐が俺の中の狐が神さまになって・・・。」

 

「その通り。元の状態にあなたを完全に復活してくれる。」

 

いまだ動揺を隠せない伊賀に那由華は言い聞かせる。

 

「・・・迷っている暇はあるまい。」

 

(・・・・・・・確かに。)

 

それでも伊賀は、またも色々な段階をパスしてやってしまうことにモヤモヤを感じてしまっていた。

 

「こ・・・こういうのはその、大切な」

 

「校務だ。修学旅行で死者が出れば我が校の名誉にかかわる。生徒会長トップが責任を負うのは当然の話!」

 

「・・・・・」

 

自分の立場に課せられた役割をキッチリと行おうとするその様は、まさに星女3巨頭だと思える風格だった。

 

(北条さんには緊張とかないのか・・・?)

 

脱衣所でテキパキと制服を脱ぐ那由華の姿を伊賀が覗くと・・・

 

(・・・って、めっちゃ緊張してるじゃん!!

 

 

 

「ジ・・・ッ、ジロジロ見るな!」

 

下着姿になった那由香の身体は汗ばみ、
ブルブル緊張で震えてしまっていた。

 

そこで初めて、那由華が無理して気丈にふるまっていたことに気づく。

 

「あの。」

 

後ろから那由華の肩をポンと叩く。

 

「あああぁああっ!!」

 

過剰に反応する那由華。

 

「す、すいませんっ。男嫌いでしたね・・。」

 

「や・・・違う。過敏になっているだけだ。」

 

那由華は自分をなんとか落ち着かせ、
思いのうちをひらく。

 

「・・・あなたと接していて考えを少し改めた。十把一絡げに男子を嫌っていたのは極端すぎると。考えてみれば大好きな父も男だし・・・。あの裁判中ですら私の秘密を黙っていてくれたのは評価に値する。」

 

一拍の沈黙の後、
不安からか、伊賀へ確認をとろうとする。

 

「あなたはここでしたこと見たことについて・・・・・・生涯口をつぐんでいてくれる男だな?」

 

 

 

・・・伊賀はその質問を返すことよりも、
今はこの硬い空気をなんとかするべきだと感じていた。

 

(このままじゃだって・・・エッチなお店に売り飛ばされた堕ちた令嬢って感じだ。)

 

 

 

 

 

「・・・何か不穏なこと考えてない?」

 

「い、いえっ。とりあえず洗いっこしましょうか♪」

 

シャワー室でお互いの肌が初めて密着する。

 

「おっ・・・。」

 

密着してみるとわかる、
那由華のその真っ白なもち肌。

 

「や・・・やわらかい・・・っ!」

 

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