俺得修学旅行60話

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俺得修学旅行 60話
鉄の処女――開門!(1)

 

那由華は夜の橋で物思いにふけっていた。

 

「私が会長の代に修学旅行で犠牲者が出たとあっては後々までの醜聞!ここは何としても勇太君を助けねばと使命感で勢い込んでは見たものの…」

 

那由華の考えていたものと実際の性行為はまったく違ったものだった。

 

「昨夜は勇太君を追い払ってことを先へ進めずに済んだが、これ以上の恥辱にはもう耐えられ…」

 

――グッ

 

那由華の腕を後ろから誰かが掴む。

 

「月奈(ルナ)ちゃん!?」

 

 

 

「落ちるぞ!何バカやってるんだよ」

 

「また土壇場で気が動転してしまったみたい」

 

那由華は気を落ち着かせ、改めてルナに訊ねる。

 

「生徒会長だったころの月奈ちゃんならこんな時どうしてた?」

 

「えっ!?」

 

「少々強引でもテキパキと物事を進めていくリーダーシップが素敵だった。私は本当はそんな器じゃない…」

 

「…」

 

ルナは少し間を置いた後、口を開いた。

 

「その少女はもう死んだ。そう…私も経験次第ではそんなh風に変わってしまうのかもね。…それが怖――」

 

「那由華様!」

 

「篠山!?」

 

 

 

ふいに現れた篠山が背中に抱えていたのは、意識の朦朧とした伊賀だった。

 

「ぶつぶつ変な寝言を言いながら目を覚まさなくなっちゃって…」

 

「ここは奈良…?お花畑に小鹿が…」

 

ぐったとした伊賀に、ルナが近づく。

 

「那由華。コレがさっきの答えだ!」

 

「え?」

 

ルナが伊賀のほっぺたをつねると…

 

――ぺチィィンッ!!

 

思い切りビンタをお見舞いした。

 

「!な…何事っ!?」

 

「言ったろ勇太?寝ぼけてたら目覚めさせてやるって」

 

 

 

ルナのビンタにより伊賀は正気を取り戻した。

 

「ルナ姉…!」

 

伊賀は何かルナに声を掛けようとするが言葉がでてこない。

 

(ダ…タメだ…っ。妙に意識しちゃって…)

 

「那由華様!」

 

そうこうしているうちに他の生徒会の面々もやってきた。

 

「探しました!お悩みだったならどうして私たちに相談してくれなかったんですか?」

 

「私でも身代わりになれますからどうか…っ!」

 

それぞれが那由華にねぎらいの声をかける。

 

「みんな…」

 

那由華は、なにかを決心したようだった。

 

 

 

――無事にみんなで旅館に戻った後、那由華と伊賀はバスローブ姿で二人きりになっていた。

 

「時間が…もう無いのだな。…待たせた」

 

「北条さん…っ!」

 

 

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